前回に引き続きサントリーの復活の香りブロガーイベントレポートの続き。
セミナー中でふと思ったのですが、講師の三橋さんのお話ももちろんおもしろかったのですが、とても好奇心旺盛というか、常に「どうしてだろう、なぜなんだろう」と問いかけてゆく姿勢を見て、ああ、商品開発にはやはり飽くなき好奇心というか、追及心というか、そういうものが必要なんだよなあ、と実感しました。
うちの子は、科学者になりたい、と言ってますので、余計にそういう何かを成し遂げることができるのは、どういう人なんだろう、という思いが最近あるからかもしれません。
すみません、話しがそれました。復活の香りに話しを戻しましょう。
復活の香り誕生のきっかけ
前回の最後でも書きましたが、
現存アラビカ種の大元のティピカという原種が美味しいのなら、昔のコーヒーはもっと美味しかったのではないか、という仮説がきっかけとなりました。
そして、世界中を探し回っていいコーヒー豆を探したそうですが、たまたま偶然見つけたコーヒー豆が美味しかったそうです。
しかし、そのコーヒー豆はたくさん流通できるようなものではなかったのです。
そして、そのコーヒー豆が美味しいポイントは、「発酵」。
それなら、サントリーの「発酵」のノウハウを生かして美味しいコーヒー豆を作ろうということになりました。
珈琲ハンターからクリエイターへ。
8年に及ぶ「復活の香り」開発の始まりでした。
復活の香りが目指した品質
現在の珈琲の品質を、5段階評価で表すと
香り 3
甘味・まろやかさ 3
後味・余韻 3
苦み 3
コク 3
雑味 3
とするなら、めざす目標品質は、
香り 5
甘さ・まろやかさ 5
後味・余韻 5
苦み 4
コク 5
雑味 1
だそうです。
サントリーの技術「発酵」
今回の美味しいコーヒー豆開発のポイントは「発酵」。それは、サントリーがこれまで培ってきた発酵技術をコーヒー豆に応用することでした。
何年も研究してある酵母にたどりつきます。そして、現地の生産国に工場を建て、発酵技術を使ってオリジナル豆を作ります。
オリジナルコーヒー豆
現在、復活の香りに使われている豆はおいしい豆を5つにまで厳選し、それをブレンドして使っているそうです。
マンデリン(ボディ・苦み)
メキシコ
コロンビア(甘さ・こく)
ブラジル(クリア・甘さ)
グァテマラ(まろやか・クリア)
コーヒー豆焙煎のノウハウ
また、同じコーヒー豆でも、焙煎の方法によって、味が異なってきます。
会場では、同じコーヒー豆を、通常の焙煎方法と、復活の香りの焙煎方法で焙煎したものがサンプルで置かれていました。
世界唯一の珈琲復活の香り誕生!
こうして、世界唯一珈琲「復活の香り」が誕生しました。
サントリーが蓄積した技術・ノウハウ、作り手の想いや情熱、独自開発したオリジナル豆。
それらが一体となって誕生したのがサントリーのコーヒー豆「復活の香り」だった、ということでした。
珈琲こそうんちくを傾けて語りたい
自分、本当に珈琲が大好きで、でも今まで漠然と飲んでいたのですが、今回、珈琲の基礎知識というか、こういうセミナーをDVDでも聞くことが出来て、本当にありがたいです。
今までぼんやりと思っていたことに光が当たって、あるべきところにおさまったような気がします。
このあと、復活の香り珈琲や、あるいはほかの珈琲でも飲むときに、今までとは違った味わい方もできそうな気がします。
さて、この後は、実際に珈琲抽出の実演なのですが、残念、こどもが学校から帰ってきました。続きを見るのは、また後日。