植物を育てるのが上手な人のことを、グリーンハンド(緑の手)と呼ぶのだということを何かで読んだことがある。
わたしは、母がこのグリーンハンドではないのかと密かに思っている。
わたしが幼かった頃、何回か引っ越ししたけれど、借家住まいだったけれど、家の庭は花がよく咲いていた。
時々、学校へ持って行くのに、その庭の花を母が切って持たせてくれた。
秋になると、父が菊をたくさん作っていた。
幼いわたしは、花のことなんてこれっぽっちも気にしていなかった気がするけれど、今こうしてガーデニングに精を出している。
ということは、この花好きの大元というのは、たぶんあの幼かった頃の無意識にすり込まれたんじゃないかと思う。
花を育てるのは案外難しい。
こどもを育てるのと同じで、手をかけすぎてもいけないし、手をかけなさすぎもいけない。
そのへんの塩梅がうまくいかなくて、わたしは、よく花を枯らせてしまう。
ところが、何故か母は、余所様が枯らしてしまうような植物を結構上手に育てているのだ。
まったく不思議。
わたしと母と一体どこが違うのか・・・
ありきたりだけれど、たぶん植物に対する愛情のかけ方の違いなのかもしれないなあ、と思う。
わたしは、まだまだなんだろう。
どんなふうにしたら、母のようなグリーンハンドになれるのかは、よくわからない。
もしかして、自分のこどもを立派に育てあげたら、グリーンハンドになれるのだろうか?
自分は結構わがままだから、なれるかどうかわからないけれど、いつか母のような緑の手になれたらいいなと思う。
そんな母の誕生日の贈り物は、やっぱり花を贈りたいな。
デザイナー西澤真実子さんのアレンジメント「トリロジー」。
こんな素敵なお花なら、母も満足してくれるだろうか。
素敵な花を見て心身リフレッシュ☆
まだまだ教わりたいこと、たくさんあるんだから、身体に気をつけて、長生きしてね、お母さん♪
((日比谷花壇5周年特別企画参加記事))